Media Integration, Inc. Staff Blog

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20 8月 14

ミックスで「出すところと絞るところ」


スタッフHです。

久しぶりの「MixがうまくなるTips」記事の更新です。

本日はストリングスカルテット(四重奏)の素材をネタに、ミックスの中で「出すところと絞るところ」を処理するステップを解説。素材こそストリングスですが、本日のネタの「考え方」は、シンセやギターを重ねるときにも同様のテクニックとして活用できるのではないかと思います。


ストリングスの四重奏。私は数えるほどしか生演奏やレコーディングの現場を聴いたことがありませんが、響きのよいホールで、ある程度の距離を取って聞くことと、マイクを通して聞くものは違いがあります(この違いの補正こそがミックスの1つの楽しさともいえます)。ミックス作業に入る前に、それぞれの楽器が「どう響いてほしい」かをまずイメージすることが大切なのかもしれません。

本日使用しているプラグインは、SonnoxのSuprEsser。Sonnoxならではの非常に特殊なプロセッサーではありますが、今回行っているビデオ内容をご覧いただくと、特殊な処理に使っているという訳ではなく「出すところと絞るところ」の耳の使い方に終止している事がお分かり頂けるかと思います(プラグインが特殊だからできる処理、ではないという意味で)。

もちろん、Sonnoxのプラグインならば「より確実に、より効率よく」ミックス作業が楽しめることもお約束いたします!

いかがでしたか?

前半はこのセッションがどういうものかの解説。のちの処理との比較のため、ぜひこの部分もチェックしてみて下さい。

  • 40秒〜

ミックスにおける最も大事な部分。それは「どういう音に仕上げたいのか」をイメージすることです。私のように優柔不断かつ目的なくミックスをしてしまうと「なんか良さげな音になるプラグインないかなー」などと言いながらやるのではなく(これはこれで楽しいのですけど)、「こうしたい」という目的をしっかり持つ事が、ミックス上達への第一歩です。

ここでは、どういう着地ポイントにするかが語られています。

  • 48秒〜

ここからが実際の処理です。SuprEsserはもともと「指定した帯域の中で、指定したピークの瞬間だけを取り去る」ツールですが、ご覧の通りまったく反対の処理も可能。楽器もエフェクターもプラグインもそうですが、ルールを破った使い方にも面白さがある、という好例かもしれませんね。

  • 1:05秒〜

かつて私がレコーディングやエフェクターに興味を持ち始めた頃、原音とエフェクト音をミックスする、という行程はリバーブとか、ディレイの空間系、モジュレーション系のエフェクトに対して使うテクニックでした。しかし近年では、ダイナミクス系のプロセッサーでも原音とエフェクト音をミックスするというテクニックが効果的に使用されています。ここでは、この感覚を養いましょう。

  • 2:00秒〜

ここまではビオラの処理がメイン。ここからはバイオリンの「キツい高域」を絞る処理です。みなさまがミックスしたい対象がシンセやギターなどであっても、考え方は一緒かと思います。ここの処理によって、演奏の「温度」を取り戻すような効果に繋がっています。一級のエンジニアがどういった差(処理前・処理後)をもって「温度」と表現するのかを併せてチェックしましょう。

  • 3:00秒〜

ここで最後の処理、Oxford Inflatorを使用した、ごく僅かなプレゼンスの処理です。ここの差は最も一級のエンジニアらしい「耳の使い方」をチェックして頂きたいところ。ただ単にボリュームをあげただけではない処理に注目(耳)です。

SonnoxのOxford Inflatorは、その発売された時期もあったためか「音圧が上がったような処理をするもの」と思われがちですが、このようなクラシカルなソースでもその効果を発揮します。生演奏とレコーディングされたものに違いを感じることが多い方であれば、特に有効でしょう。これに関しては、本ブログの過去記事にジャズレコーディングを行うエンジニアのコメントがありますので、ご参照ください。


本日の記事は、特殊なツールを使うという事がテーマではありません。同様の作業は別のツールを使っても可能かと思います。まずチェックして頂きたいのは、一見エンジニアが「こんな感じかな」とクイックに作業を行っている裏にある「耳を使った作業」の部分。

SuprEsserは、こういった耳を使った作業をより快適にこなしてくれるツール。私のようにまだまだ耳の鍛えが甘い人間にも使えますが、耳を鍛えた方ならさらに強力なツールになるでしょう。

Sonnox SuprEsser 製品詳細ページ>>


19 12月 13

1本のディストーションギターから仕上げるラウドなギター


スタッフHです。

今日は久しぶりの「MixがうまくなるTips」の更新。お題はディストーションギターをラウドに仕上げるステップ。しかも、1本のギターから作ることができるというところがポイントです。

ギターアンプをならしたものをマイクでレコーディングしてきた素材であっても、またはソフトウェアのアンプシミュレータを使用していたとしても実践できるテクニック。ムービーは約4分でまさに「クイックに」解説をしていますので、サウンドの変化なども聞きながら感覚を養ってみてくださいね。


今回のギターは、1本のギターをギターアンプにつなぎ、2本の(キャラクターの異なる)マイクで同時にレコーディングしています。この時点で2トラック。さらにこの2トラックをDAW上で複製し、それぞれをLRに広げて使用しています。図にすると(私の手書きで恐縮ですが)こんな感じ。

このステップはムービー前半でも解説されていますが、なかなか高速で解説されていたので、図にしてみました。これだけでもラウドに、ワイドな音になっているのですが、ムービー中ではさらに魅力的に仕上げるステップを紹介しています。

いかがですか?

ギターアンプをマイクでレコーディングする環境をお持ちでなくても、近年のアンプシミュレーターは複数マイキングのシミュレーションも行う事ができるものが多いので、同様の事ができるかと思います。また、その機能がなかったとしたら、4つのトラックにそれぞれアンプシミュレーターをインサートしてもOKでしょう。

まずはOxford Reverbによる処理。かなり近い位置でマイキングされたと思われる素材に、「部屋鳴り」っぽさをルームリバーブで付加しています。ここではどれくらいリバーブにセンドした時に、自分好みのサウンドに聞こえたか、をチェックしてみてください。

次はEQ処理。ラウドに仕上げるといっても、ギターへのローカットは必須です。こうする事でキックやベースの帯域を確保することができ、全体としてよりギターがラウドに鳴っているように響かせることができます。

また、EQはカットのみならずブーストポイントの解説もあります。4本のギターサウンドの「何を生かし、何を響かせているのか」をチェックしながら、一級のエンジニアがEQを「突く」ポイントを聞き比べてみてください。

基本的にはSonnox社のプラグインによる解説ですが、それぞれの製品が「どんな役割を担っているか」をチェックすれば、他の同類のプラグインでも使えるテクニック。とはいえ、Sonnox製品なら「より確かな」効果をお約束します。

>Sonnoxプラグイン詳細ページ


出演者プロフィール

解説: Rich Tozzoli
Rich Tozzoliによる、ミキシングを中心にOxfordプラグインのクリエイティブな使い方を紹介するTips集!
グラミー賞ノミネートのプロデューサー/エンジニア/コンポーザー、Rich Tozzoliは、アル・ディメオラ、デビッド・ボウイ、ホール&オーツをはじめとするアーティストのプロデュース/エンジニアを担当。ディズニー・チャンネル、HBO、FOX NFL、アニマル・プラネット、Nickelodeonなど数多くのTV番組楽曲も手がけています。

19 12月 13

1本のディストーションギターから仕上げるラウドなギター


スタッフHです。

今日は久しぶりの「MixがうまくなるTips」の更新。お題はディストーションギターをラウドに仕上げるステップ。しかも、1本のギターから作ることができるというところがポイントです。

ギターアンプをならしたものをマイクでレコーディングしてきた素材であっても、またはソフトウェアのアンプシミュレータを使用していたとしても実践できるテクニック。ムービーは約4分でまさに「クイックに」解説をしていますので、サウンドの変化なども聞きながら感覚を養ってみてくださいね。


今回のギターは、1本のギターをギターアンプにつなぎ、2本の(キャラクターの異なる)マイクで同時にレコーディングしています。この時点で2トラック。さらにこの2トラックをDAW上で複製し、それぞれをLRに広げて使用しています。図にすると(私の手書きで恐縮ですが)こんな感じ。

このステップはムービー前半でも解説されていますが、なかなか高速で解説されていたので、図にしてみました。これだけでもラウドに、ワイドな音になっているのですが、ムービー中ではさらに魅力的に仕上げるステップを紹介しています。

いかがですか?

ギターアンプをマイクでレコーディングする環境をお持ちでなくても、近年のアンプシミュレーターは複数マイキングのシミュレーションも行う事ができるものが多いので、同様の事ができるかと思います。また、その機能がなかったとしたら、4つのトラックにそれぞれアンプシミュレーターをインサートしてもOKでしょう。

まずはOxford Reverbによる処理。かなり近い位置でマイキングされたと思われる素材に、「部屋鳴り」っぽさをルームリバーブで付加しています。ここではどれくらいリバーブにセンドした時に、自分好みのサウンドに聞こえたか、をチェックしてみてください。

次はEQ処理。ラウドに仕上げるといっても、ギターへのローカットは必須です。こうする事でキックやベースの帯域を確保することができ、全体としてよりギターがラウドに鳴っているように響かせることができます。

また、EQはカットのみならずブーストポイントの解説もあります。4本のギターサウンドの「何を生かし、何を響かせているのか」をチェックしながら、一級のエンジニアがEQを「突く」ポイントを聞き比べてみてください。

基本的にはSonnox社のプラグインによる解説ですが、それぞれの製品が「どんな役割を担っているか」をチェックすれば、他の同類のプラグインでも使えるテクニック。とはいえ、Sonnox製品なら「より確かな」効果をお約束します。

>Sonnoxプラグイン詳細ページ


18 9月 13

ボーカルに「ほんの少し」のガッツを


スタッフHです。

好評連載中の「Mixが上手くなるTips」。本日もまたミックス作業で繊細にならなくてはならないボーカルのミックスTipsをひとつご紹介。

本日のムービーは世界中でもっとも忙しいエンジニア/プロデューサーの一人、Fabさんの登場。彼は本Tips記事でも軽快な語り口で「ミキシングの心構え」を語ってくれたり、その確かな耳でLauten Audio社のマイク開発に携わったり、あるいはミキシング・ツールのデモンストレーションなども行っています。

まとめ記事:FabさんによるMixがうまくなるTips


一級のエンジニアさんがミックスを語るときに「ほんの少し」という表現を使うシーンが多々あります。この「ほんの少し」の裁量は当然ながら人によってまちまちで、あるいは何について語るかによっても違います。

リバーブセンドを3db上げる事を「ほんの少しリバーブへ」というシーンもあれば、EQでミドルを0.5dbブーストする事をほんの少しと表現することもある。これこそがミックスの面白さであり、醍醐味なのかもしれません。

本日のムービーはこの「ほんの少し」の一例をご紹介。ボーカル処理にフォーカス。片手間に聞いているとビフォーアフターで「え?なんか違う?」くらいの違いですが、これこそが一級エンジニアの「ほんの少し」なのです

いかがでしたか?

ここでご紹介されているステップは大きく2つ。ひとつはコンプレッション処理。もうひとつは「ほんの少しのガッツ」を出したところです。Oxfordのプロセッサーを使っていなくても、同様のツールでこの「ほんの少し」を追求することもできるかと思います。

コンプレッション処理のステップでは、オン・オフを繰り返してビフォーアフターを聞かせてくれています。複数のリージョンを切り貼りして作成されたというこのボーカルトラック。バックトラックとの「馴染み」を考えたときに、エンジニアがどこに注目して処理をするのか、チェックしてみてください。

コンプによってでてくる違いは「響き」ボトムの「安定感」、そして「存在感」。パラメータをまねるのではなく、オン・オフの違いによってどう聞こえ方が変わるのかに注目していただきたいところ。


もうひとつの処理は、「ほんの少しのガッツ」を出すこと。具体的にはOxford DynamicsのWarmathパラメータをまわすことで得ているキャラクターですが、他にも似たようなツールで再現可能かもしれません。

何の意識もなしにビフォーアフターを聞いても「え?なんか違う?」もしくは「違うといえば違うけど…」という感想を持たれるかもしれませんが、Fabさんが魔法の一言でその疑問を解決してくれます。つまり「ここを聞けば違いがよくわかるよ」と。

言葉では「ほんの少し」。でも「大きな違い」。こういった丁寧なテクニックが身に付くと、ミックス上達の一歩ですね。


使用プラグイン

Sonnox / Oxford Dynamics


10 9月 13

ミックスに必要な「奥行き」


スタッフHです。

久しぶりの更新となる「MixがうまくなるTips」。本日もまた、ご覧になる方によってさまざまな応用ができそうな、良ネタです。使用しているプラグインはSonnoxのコンプ、リバーブ、マキシマイズ系のものですが、似たような他のプロセッサーを使っても代用の参考になるかと思います。


ミックスの話になるときに話題になる「立体感」や「奥行き」という言葉。彫りが深く、ひとつひとつの楽器の配置まで見えそうなミックスが施された曲は、聞いているだけでドップリと浸ってしまいそうな魅力も兼ね備えています。

ところがこの奥行きを与えるという作業は、言葉でいう何倍も難しいのです。「リズム隊のドラムとベースは楽曲を支えるため、一歩後ろにあるつもりで配置」とか「ギターはその上に」「主役となるボーカルは一番前にくるように」とか。LとR、そしてフェーダーで音を配置しているだけなのに、前とか上とか、上級者の感覚にしか分からないような言葉で説明されてしまいます。

今日のムービーネタは、そういった「一歩上」に達するためのスタートポイント

マイクを使ってレコーディングしてきたドラムのトップマイクを立体的に仕上げる。コンプで潰しているにも関わらず、プレイヤーが表現した「荒々しさ」を取り戻したり、リバーブひとつで、あたかもプレイヤーが「そこ」に存在してるかのような奥行きやスペースをつくる手法を解説します。

いかがでしたか?

ムービーで語っていたり、字幕で解説されているポイントももちろん大切ですが、一級のエンジニアが「ちょんちょん」とマウスで適宜調整を行っているところも併せてチェックしてみてくださいね。たいていこういった場所に、盗むべき上級テクニックがあったりします。


  • 最初に説明されているのはドラムのオーバーヘッドマイクへの処理。ここには、Oxford Dynamicsによるコンプ処理と、Inflatorによるマキシマイズ処理が行われています。

コンプは「音を潰す」プロセッサーです。間違った使い方をすると、立体感や奥行きを出すどころか、反対にノッペリとした表情のない音になってしまうこともあります。しかし、適切に使うことで素晴らしい立体感を得ることができる、という行程を解説。

コンプの後はSonnoxの魔法のプラグイン、Inflator。このシーンでは、マウスの動きにも要注目です。エフェクト処理を行うと同時に、インプットゲインとアウトプットゲインを絶妙にコントロールしています。インプットボリュームで大きく表情を変えるダイナミクス系、マキシマイズ系は必ずこうしてインプットボリュームにも繊細な目を向けなくてはいけない、という事もわかります。

コンプとInflatorを使うことで、彫りの浅かったトップマイクのサウンドを劇的に「彫りの深い」音に仕上げているところがポイント。この行程で、平坦だったミックスにひとつ、立体感が生まれました。

  • 1:25〜は、スネアのオンマイクの処理。ここでは、リバーブを用いてドライなスネアに広がり、奥行きを与えています。

これはまさに冒頭で触れた、リズムを一歩後ろに配置させるテクニック。ドライで目の前に張り付いているかのようなスネアドラムにリバーブをかけ、奥行きを与える行程が解説されています。

スネアにリバーブ。決して珍しいテクニックではありません。が、ここで大事なのは「左右に広がるアンビエンスを付加するため」。これにより、センターに位置するであろうボーカルやリードギターが相対的に上にあるように響かせるためのテクニック。

「最初は大げさなくらいセンドしてみてもOK」「徐々にさげて、イイ感じのところを探す」など、実際の作業行程を教えてもらえるような内容です。

特にリバーブは、きちんとしたモニター環境がないと判断が難しい項目の一つですが、このビデオをご自身の環境で聞きながら、「ああ、これくらいでOKなんだな」という感覚を養いましょう。

「前に出すこと」だけで立体感を得るのではなく、「一歩引くもの」を作ることで相対的な立体感が得られるテクニックです。


  • 3:00〜は、リズムギターにも奥行きを加えています。こちらもリバーブを使って「空間」を作るテクニック。

リバーブを使って広がり、奥行きを与えるという点はスネアのところと変わりませんが、このギターはやや左寄りにパンニングされています。左右どちらかに偏ったサウンドにリバーブをかけるとき、どのような掛け方をするとリスナーに「広がり」「奥行き」として届くのか。ビデオの解説を参考にしながら、お持ちのリバーブで実験してみてください。

このパート最後では、リバーブのオン/オフ聞き比べもあります。リバーブによってただ単に音に広がりが出てきただけでなく、「あたかもその位置にあるギターアンプが響いているよう」なサウンドメイキングの一部にも注目してみてください。


熟練のエンジニアたちは、こういったテクニックをベースに独自の「立体的なミックスを作る」技を持っています。「このプラグインがあれば、誰でも立体的なミックスになります」のような製品は、ないでしょう。

たくさんのレコードから立体感、奥行きのあるミックスのTipsを学び取ることもできますし、ライブをたくさん見に行く事で「私たちはどういった響き方に奥行きを感じるのか」に触れられるかもしれませんね。

使用プラグイン

Oxford Dynamics

Oxford Inflator

Oxford Reverb


06 6月 12

リバーブの聞きどころ、見極めどころ


スタッフHです。

好評連載中の「MixがうまくなるTips」。本日は、ギターソロにリバーブ処理を施したソースを聞きながら、リバーブタイプの選び方やパラメータ設定の仕方について、感覚を養うビデオを一つ。

どんなプロセッサーでも、なるべくきちんとした環境とモニタースピーカーで聞きながら効果をチェックする必要がありますが、特に難しいのがリバーブ。リバーブによって得られる広がりや奥行き、リバーブトーンの消え際などは、位相の狂いのない状態でないとチェックが難しいと言われます。モニターの幅、角度、スピーカーの周囲に壁などの邪魔なものがないか。

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10 6月 09

Sonnox / Elite キャンペーン終了間近!!


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kornthumbnailスタッフはんなりです。

期間限定で定価の40%Offにてご提供させていただいている、Sonnox Oxford Plugins / Elite Bundleのキャンペーン期間がまもなく終了となります。

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