Media Integration, Inc. Staff Blog

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20 8月 14

ミックスで「出すところと絞るところ」


スタッフHです。

久しぶりの「MixがうまくなるTips」記事の更新です。

本日はストリングスカルテット(四重奏)の素材をネタに、ミックスの中で「出すところと絞るところ」を処理するステップを解説。素材こそストリングスですが、本日のネタの「考え方」は、シンセやギターを重ねるときにも同様のテクニックとして活用できるのではないかと思います。


ストリングスの四重奏。私は数えるほどしか生演奏やレコーディングの現場を聴いたことがありませんが、響きのよいホールで、ある程度の距離を取って聞くことと、マイクを通して聞くものは違いがあります(この違いの補正こそがミックスの1つの楽しさともいえます)。ミックス作業に入る前に、それぞれの楽器が「どう響いてほしい」かをまずイメージすることが大切なのかもしれません。

本日使用しているプラグインは、SonnoxのSuprEsser。Sonnoxならではの非常に特殊なプロセッサーではありますが、今回行っているビデオ内容をご覧いただくと、特殊な処理に使っているという訳ではなく「出すところと絞るところ」の耳の使い方に終止している事がお分かり頂けるかと思います(プラグインが特殊だからできる処理、ではないという意味で)。

もちろん、Sonnoxのプラグインならば「より確実に、より効率よく」ミックス作業が楽しめることもお約束いたします!

いかがでしたか?

前半はこのセッションがどういうものかの解説。のちの処理との比較のため、ぜひこの部分もチェックしてみて下さい。

  • 40秒〜

ミックスにおける最も大事な部分。それは「どういう音に仕上げたいのか」をイメージすることです。私のように優柔不断かつ目的なくミックスをしてしまうと「なんか良さげな音になるプラグインないかなー」などと言いながらやるのではなく(これはこれで楽しいのですけど)、「こうしたい」という目的をしっかり持つ事が、ミックス上達への第一歩です。

ここでは、どういう着地ポイントにするかが語られています。

  • 48秒〜

ここからが実際の処理です。SuprEsserはもともと「指定した帯域の中で、指定したピークの瞬間だけを取り去る」ツールですが、ご覧の通りまったく反対の処理も可能。楽器もエフェクターもプラグインもそうですが、ルールを破った使い方にも面白さがある、という好例かもしれませんね。

  • 1:05秒〜

かつて私がレコーディングやエフェクターに興味を持ち始めた頃、原音とエフェクト音をミックスする、という行程はリバーブとか、ディレイの空間系、モジュレーション系のエフェクトに対して使うテクニックでした。しかし近年では、ダイナミクス系のプロセッサーでも原音とエフェクト音をミックスするというテクニックが効果的に使用されています。ここでは、この感覚を養いましょう。

  • 2:00秒〜

ここまではビオラの処理がメイン。ここからはバイオリンの「キツい高域」を絞る処理です。みなさまがミックスしたい対象がシンセやギターなどであっても、考え方は一緒かと思います。ここの処理によって、演奏の「温度」を取り戻すような効果に繋がっています。一級のエンジニアがどういった差(処理前・処理後)をもって「温度」と表現するのかを併せてチェックしましょう。

  • 3:00秒〜

ここで最後の処理、Oxford Inflatorを使用した、ごく僅かなプレゼンスの処理です。ここの差は最も一級のエンジニアらしい「耳の使い方」をチェックして頂きたいところ。ただ単にボリュームをあげただけではない処理に注目(耳)です。

SonnoxのOxford Inflatorは、その発売された時期もあったためか「音圧が上がったような処理をするもの」と思われがちですが、このようなクラシカルなソースでもその効果を発揮します。生演奏とレコーディングされたものに違いを感じることが多い方であれば、特に有効でしょう。これに関しては、本ブログの過去記事にジャズレコーディングを行うエンジニアのコメントがありますので、ご参照ください。


本日の記事は、特殊なツールを使うという事がテーマではありません。同様の作業は別のツールを使っても可能かと思います。まずチェックして頂きたいのは、一見エンジニアが「こんな感じかな」とクイックに作業を行っている裏にある「耳を使った作業」の部分。

SuprEsserは、こういった耳を使った作業をより快適にこなしてくれるツール。私のようにまだまだ耳の鍛えが甘い人間にも使えますが、耳を鍛えた方ならさらに強力なツールになるでしょう。

Sonnox SuprEsser 製品詳細ページ>>


21 5月 14

補正系のプラグインを「クリエイティブに」使う


スタッフHです。

久々の更新となる「MixがうまくなるTips」、本日は「意外な方法でプラグインを使う」流れを解説。使用するプラグインはSonnoxのSuprEsser。ビデオでも冒頭で語られている通り、高機能なディエッサーでもあり、高域のみならず全ての帯域で使用できるアクティブEQでもあり、とにかく万能なツールです。

SuprEsserを持っていれば非常に楽に、かつ正確にこのTipsを使いこなす事ができますが、まだお持ちでない方は

  • どれくらいのコンプレッションをドラム全体に掛けていいのか(心地いいのか)
  • パラレル・コンプレッションによって得られる豊かなドラムサウンド
  • ドラムミックスのバランス

辺りを参考にしてもらえればと思います。

いかがでしたか?ビデオ序盤ではちょっと線が細めに感じたドラムサウンドが、終盤にかけて図太く、各段に格好いいサウンドに仕上がった事が確認できます。ではそれぞれの見所を。

今回のビデオは、大きく分けて前半・後半の2部構成。

  • 0:00〜

前半は、ドラム全体にSuprEsserを使ってコンプレッションをする手順を解説しています。リアルタイムに表示されるアナライザーを見ながら、自分でピークを確認し、狙った帯域だけに向けてスレッショルドを下げる。一見機械的にコンプを掛けているだけのムービーに見えますが、インプットボリュームをちょいちょいといじったり、Dry/Wet機能を触ったときのサウンドの変化にも耳を傾けてみて下さい。

  • 1:25〜

コンプを掛けるということは、「音を潰す」ということ。ここではInflatorを使って潰されたサウンドをゲインアップして取り戻す、という作業に触れています。ここはぜひサウンドの変化とともにチェックしてほしいところ。コンプレッションによって鈍くなったハイエンドも、Inflatorによって取り戻している事をチェックして下さい。

相互のプラグインによって起きる変化を聞きながら、SuprEsserのパラメータを調整しているとこともポイントです。ここまでの処理によって「ドラムにいい感じの熱さ」が得られた、とビデオでは解説しています。


  • 2:06〜

ここからが後半です。前半では全てのドラムトラックを1つのバスにまとめ、そこにプラグイン処理を行っていましたが、ここからルームマイクだけを独立させ、個別に処理をしています。

使用しているプラグインは、前半同様にSuprEsserとInflator。ルームマイクのトラックをAUXにセンドして(トラックコピーでもOK)、何も処理していないルームマイクと、プラグインで処理したルームマイクを「混ぜる」手法。ビデオでは「パラレル・コンプレッション」と解説しています。

キツめに掛けたコンプサウンドを、元のトラックに混ぜる。元のニュアンスを残したまま、コンプサウンドをブレンドする。ビデオではブレンドあり、なしを随時比較しています。サウンドがどのように変化するかをチェックしてみて下さい。


ビデオ最後にも触れられていますが、今回のミックスではリバーブを使用していません。にも関わらず、ルームマイクへの効果的なコンプレッションによって、ルームリバーブでも掛けたかのような奥行き、立体感を作り出すことに成功しています。

もともとSuprEsserは、特定の帯域の「出っ張ったピークのみを削る」ツールとして登場しました。しかしこうして視点を変えれば、元のサウンドになるべく変化を起こさせないコンプとしても使える事がわかります。

補正系プラグインをクリエイティブに使う、他のプラグインでも試したくなるテクニックですね。


25 2月 14

リバーブで作るドラムの「抜け」


スタッフHです。

好評連載中の「ミックスがうまくなるTIps」。Sonnoxプラグインを使った内容ではありますが、他の似たような処理ができるプラグインを使っても参考になる(Sonnoxなら「より確かな」効果をお約束します!)記事です。

前回、前々回と同一のセッションを使って、ギター編(ギターの壁を作る)ベース編(DIシグナルとアンプシグナルで作り上げる)をご紹介して参りましたが、今回は最後のパーツ「ドラム編」です。

轟音で鳴っているギターやベースのセッションにおいて、ドラムのサウンドメイクは結構難しいものです。アタックを強調しようとして「ぺちぺち」な迫力のないサウンドになってしまったり、ドラムの鳴りを派手に響かせようとしてギターやベースとぶつかってしまったり。どういうサウンドに仕上げたいかにもよりますが、この三者のバランスによって、迫力の出方はまったく変わってきます。全てのトラックを「派手に!」なんて処理をしようとすると、きっとうまく行きません。ギター編、ベース編をまだご覧になっていない方は、まずこの2つから参考にしてみて下さいね。

さて、本日はドラムです。

今回のドラムトラックは、実際のアコースティックドラムをレコーディングしてきた素材をもとにしています。もちろん、BFD3などの大容量ドラム音源などでも同じ考え方で参考になるはずです。キック、スネア、ハイハット、タム、そしてオーバーヘッドにルームマイクの素材を使用しています。

最初のステップ(0:00〜)

このドラムトラックは、すべて1つのAUXバスにまとめられています。ここに、SonnoxのInflatorをインサート。もともと音を派手に仕上げるプラグインですが、ここでは「ごくわずか」な効果を狙って使用されています。「ごくわずか」がどれくらいの量感であるか、感覚を養いましょう。

キックトラック(0:54〜)

キックに使用されているのは、Oxford SuprEsser。指定した帯域の「邪魔なピーク」だけを取り去るプラグインですが、なんと低域の「補強」に使えるという裏技を公開。プラグインの使い方にルールはない、という好例かもしれません。SuprEsserはSonnox独自の魔法のツールなので、似たような処理ができる別のものは少ないかもしれませんが、お持ちの方はぜひこのテクニックを試してみて下さい。

また、このようなセッションでキックをどのようなサウンドに仕上げるとよいのか、参考になるかと思います。ここでは、プラグインの効果よりも「サウンドそのものの変化」を聞いてみてください。

スネアトラック(1:30〜)

スネアにリバーブを掛ける、というのは多かれ少なかれ、どのようなセッションでも行われていることかもしれません。しかし、ここで注目していただきたいのは、奥行きを得るためのリバーブではなく、「スネアの抜け」を作るためにリバーブにセンドされているということ。リバーブを掛けたら音が広がって、抜けとはほど遠いような気もするのですが…… これが不思議と「抜け」に繋がる処理に繋がっています。ビデオでビフォー・アフターをチェックしてみてください。

オーバーヘッド(2:02〜)

オーバーヘッドはドラムキットのすぐ上に立てられたマイクのサウンドですが、このトラックにもまずリバーブ(ルームリバーブ)が使われています。ドラムキットから距離のあるマイクなのに、さらにルーム感を付加する。ともするとボヤボヤの音になってしまいがちですが、どれくらいのリバーブが効果的なのか。これもまた、感覚を養いましょう。

だいじなこと(2:50〜)

ビデオ中「ドラムだけ聞くと、リバーブが大きすぎると感じるかもしれない」という辺りからは、ミックスの心得のようなものを解説してくれます。ここもぜひチェック。

ルームマイク(3:05〜)

ビデオでは「最も大切なルームマイクの仕上げ」と前置きをして解説がスタートします。最初にInflatorの解説が少しだけありますが、もっとも大事なのはその後。ルームマイクをどれくらいミックスに混ぜるのか。たった1本のルームマイクが、どのようにミックスに役立っているのかをチェックしてみてください。この後、ルームマイクへのEQについても解説されています。

ギター編、ベース編と続いてきた本Tips。迫力のあるギターサウンドに、ドラムやベースをどう仕上げるべきなのかを解説して参りました。もちろんこれはほんの一例ですが、このテクニックをもとに自分ならではのサウンドメイクにチャレンジしてみてくださいね。

>Sonnoxプラグイン詳細ページ


30 12月 13

DIとアンプで作るベースサウンド


スタッフHです。

2013年も間もなく終わろうとしています。今年も一年、多くの方にご覧いただき、ありがとうございました。できる限りの更新を心がけたつもりですが(また、ネタとなるTips記事も私の机にたまる一方なのですが)、振り返ってみれば思ったよりも更新できていなかったなと反省も残ります。

2014年にはもう少し、さまざまな記事をご紹介したいと大掃除の終わった自室より更新を行っております。

という事で今年最後のMixがうまくなるTips。本日はレコーディング黎明期からの手法、DIとマイク録りのアンプから作る、ベースサウンドの作り方Tips記事です。


本記事で使用しているベースサウンドの作り方は、前回ポストの「1本のディストーションギターから作るラウドなギター」記事の続編となっています。ラウドなギターの壁に、どうベースサウンドを作り上げていくのか。とかく団子になりがちなシーンですが、この仕上げ方ステップは多くの場面で使えるのではないかと思います。

ビデオはいつも以上に「クイック」に進行します。『こういうパラメーターにしたらOKだよ』なんて説明はありませんが、一級のエンジニアの一挙一動に目と耳を向けると、きっと多くの事が発見できるのではないかと思います。

低域への処理が多いので、可能であればモニタースピーカーのある環境や、ヘッドフォンでチェックしてみてくださいね。

いかがでしょう。

現代のベースのレコーディングでは、DIとアンプの2つのシグナルを使ってサウンドを作り上げるのは定石ともいえます。DIはベースの芯の部分。アンプは色気や味わい、キャラクターの部分と言い換えてもいいかもしれません。そして、もっとも肝心なのはこの2つのシグナルの「バランス」です。

● DIレコーディングの処理

ビデオでも解説されている通り、DIトラックの処理に使われているのはOxford SuprEsserとOxford Inflator。Oxford SuprEsserはとても個性溢れる製品で、自分で決めた帯域の中だけに作用するダイナミックEQ(その帯域の中で、音量的に過剰なものが入ってきた時だけに作用するEQ)です。

「なんだ、特殊なプラグインを使って処理しているんだったらTipsでもなんでもないじゃないか」と私も一瞬思いましたが、このDI編では「DIシグナルをどういう傾向のサウンドに仕上げるのか」を参考にしました。中にはDIシグナルだけで素晴らしいベーストーンを作る一級のエンジニアさんもいらっしゃいますが、ここでは「DIとアンプの組み合わせで作る」という事をテーマにしていますので、

  • DIシグナルをどのようなキャラクターに仕上げているのか
  • DIシグナルに与えている「パンチ感」はどれくらいの「パンチ」なのか(口で言うほど、大げさなパンチではなかった

をチェックしてもらえるといいかと思います。

● アンプレコーディングの処理(2:00〜)

アンプをマイク録りしたトラック(DIレコーディング+アンプシミュレーターでも同様の処理でOKでしょう)に使用されたのは、EQ、コンプ、そしてInflatorです。

まずはEQによる処理。「クリーンなサウンド」というDIに対して、アンプ側はどう処理するのか。単体で聞いたときの「イイ音」ではなく、「ミックスの上でキャラクターを生かしている」処理になっているところに着目してみて下さい。ここで行われているEQ処理は「カットのみ」の処理というのもポイント。

次はコンプです。Oxford Dynamicsが使われていますが、もしかするとビデオ中の「滑らか」というキャラクターは、Oxford Dynamics特有のキャラクターかもしれません。しかし、ビデオで語られている「わずかに」「ボトムが増したような」という修飾を気にしながら見てみると、あらゆるプロセッサーにも通ずるテクニックが隠れているようにも感じます。

最後はOxford Inflatorです。これはSonnox特有の「魔法のプロセッサー」ですが、ここでチェックして頂きたいのは、特別なプロセッサーの効果ではなく、アンプサウンドに施された3つのプラグイン(EQ、Dynamics、Inflator)をバイパスしたサウンドとの比較。DIのサウンドは広帯域にわたって支えるベーストーンを作っているので、アンプの方は色気や濃いキャラクターに注力させているという点もチェックポイントです。

この「色気」をDIシグナルと共に「どういうバランスで」仕上げているのかも併せてチェックしてみて下さい。

本シリーズのビデオでも何度も触れられている通り、一番重要なのは「バイパスを解除して」「ミックスに戻して」聞いてみることでしょう。ソロ楽器のレコーディングと異なり、複数の楽器のアンサンブルを作る際には、それぞれの楽器のキャラクターを生かす事が最も大切となります。


4:00辺りからは、2つのトラックに施されたプラグインを全てバイパスしながらの比較を聞かせてくれます。ここは一番の耳の使いどころかもしれません。かなり「クイック」なビデオですが、処理前/処理後を意識して感覚を養いたいところです。

前ポストで仕上げられたギターと一緒にベースを聞くと、それぞれの役割、うまみの出し方に納得します。荒々しいピッキングのかっこうよさはそのままに、サウンドは他のトラックに馴染んでいるのが分かりますね。

基本的にはSonnox社のプラグインによる解説ですが、それぞれの製品が「どんな役割を担っているか」をチェックすれば、他の同類のプラグインでも使えるテクニック。とはいえ、Sonnox製品なら「より確かな」効果をお約束します。

>Sonnoxプラグイン詳細ページ


19 12月 13

1本のディストーションギターから仕上げるラウドなギター


スタッフHです。

今日は久しぶりの「MixがうまくなるTips」の更新。お題はディストーションギターをラウドに仕上げるステップ。しかも、1本のギターから作ることができるというところがポイントです。

ギターアンプをならしたものをマイクでレコーディングしてきた素材であっても、またはソフトウェアのアンプシミュレータを使用していたとしても実践できるテクニック。ムービーは約4分でまさに「クイックに」解説をしていますので、サウンドの変化なども聞きながら感覚を養ってみてくださいね。


今回のギターは、1本のギターをギターアンプにつなぎ、2本の(キャラクターの異なる)マイクで同時にレコーディングしています。この時点で2トラック。さらにこの2トラックをDAW上で複製し、それぞれをLRに広げて使用しています。図にすると(私の手書きで恐縮ですが)こんな感じ。

このステップはムービー前半でも解説されていますが、なかなか高速で解説されていたので、図にしてみました。これだけでもラウドに、ワイドな音になっているのですが、ムービー中ではさらに魅力的に仕上げるステップを紹介しています。

いかがですか?

ギターアンプをマイクでレコーディングする環境をお持ちでなくても、近年のアンプシミュレーターは複数マイキングのシミュレーションも行う事ができるものが多いので、同様の事ができるかと思います。また、その機能がなかったとしたら、4つのトラックにそれぞれアンプシミュレーターをインサートしてもOKでしょう。

まずはOxford Reverbによる処理。かなり近い位置でマイキングされたと思われる素材に、「部屋鳴り」っぽさをルームリバーブで付加しています。ここではどれくらいリバーブにセンドした時に、自分好みのサウンドに聞こえたか、をチェックしてみてください。

次はEQ処理。ラウドに仕上げるといっても、ギターへのローカットは必須です。こうする事でキックやベースの帯域を確保することができ、全体としてよりギターがラウドに鳴っているように響かせることができます。

また、EQはカットのみならずブーストポイントの解説もあります。4本のギターサウンドの「何を生かし、何を響かせているのか」をチェックしながら、一級のエンジニアがEQを「突く」ポイントを聞き比べてみてください。

基本的にはSonnox社のプラグインによる解説ですが、それぞれの製品が「どんな役割を担っているか」をチェックすれば、他の同類のプラグインでも使えるテクニック。とはいえ、Sonnox製品なら「より確かな」効果をお約束します。

>Sonnoxプラグイン詳細ページ


出演者プロフィール

解説: Rich Tozzoli
Rich Tozzoliによる、ミキシングを中心にOxfordプラグインのクリエイティブな使い方を紹介するTips集!
グラミー賞ノミネートのプロデューサー/エンジニア/コンポーザー、Rich Tozzoliは、アル・ディメオラ、デビッド・ボウイ、ホール&オーツをはじめとするアーティストのプロデュース/エンジニアを担当。ディズニー・チャンネル、HBO、FOX NFL、アニマル・プラネット、Nickelodeonなど数多くのTV番組楽曲も手がけています。

19 12月 13

1本のディストーションギターから仕上げるラウドなギター


スタッフHです。

今日は久しぶりの「MixがうまくなるTips」の更新。お題はディストーションギターをラウドに仕上げるステップ。しかも、1本のギターから作ることができるというところがポイントです。

ギターアンプをならしたものをマイクでレコーディングしてきた素材であっても、またはソフトウェアのアンプシミュレータを使用していたとしても実践できるテクニック。ムービーは約4分でまさに「クイックに」解説をしていますので、サウンドの変化なども聞きながら感覚を養ってみてくださいね。


今回のギターは、1本のギターをギターアンプにつなぎ、2本の(キャラクターの異なる)マイクで同時にレコーディングしています。この時点で2トラック。さらにこの2トラックをDAW上で複製し、それぞれをLRに広げて使用しています。図にすると(私の手書きで恐縮ですが)こんな感じ。

このステップはムービー前半でも解説されていますが、なかなか高速で解説されていたので、図にしてみました。これだけでもラウドに、ワイドな音になっているのですが、ムービー中ではさらに魅力的に仕上げるステップを紹介しています。

いかがですか?

ギターアンプをマイクでレコーディングする環境をお持ちでなくても、近年のアンプシミュレーターは複数マイキングのシミュレーションも行う事ができるものが多いので、同様の事ができるかと思います。また、その機能がなかったとしたら、4つのトラックにそれぞれアンプシミュレーターをインサートしてもOKでしょう。

まずはOxford Reverbによる処理。かなり近い位置でマイキングされたと思われる素材に、「部屋鳴り」っぽさをルームリバーブで付加しています。ここではどれくらいリバーブにセンドした時に、自分好みのサウンドに聞こえたか、をチェックしてみてください。

次はEQ処理。ラウドに仕上げるといっても、ギターへのローカットは必須です。こうする事でキックやベースの帯域を確保することができ、全体としてよりギターがラウドに鳴っているように響かせることができます。

また、EQはカットのみならずブーストポイントの解説もあります。4本のギターサウンドの「何を生かし、何を響かせているのか」をチェックしながら、一級のエンジニアがEQを「突く」ポイントを聞き比べてみてください。

基本的にはSonnox社のプラグインによる解説ですが、それぞれの製品が「どんな役割を担っているか」をチェックすれば、他の同類のプラグインでも使えるテクニック。とはいえ、Sonnox製品なら「より確かな」効果をお約束します。

>Sonnoxプラグイン詳細ページ


10 9月 13

ミックスに必要な「奥行き」


スタッフHです。

久しぶりの更新となる「MixがうまくなるTips」。本日もまた、ご覧になる方によってさまざまな応用ができそうな、良ネタです。使用しているプラグインはSonnoxのコンプ、リバーブ、マキシマイズ系のものですが、似たような他のプロセッサーを使っても代用の参考になるかと思います。


ミックスの話になるときに話題になる「立体感」や「奥行き」という言葉。彫りが深く、ひとつひとつの楽器の配置まで見えそうなミックスが施された曲は、聞いているだけでドップリと浸ってしまいそうな魅力も兼ね備えています。

ところがこの奥行きを与えるという作業は、言葉でいう何倍も難しいのです。「リズム隊のドラムとベースは楽曲を支えるため、一歩後ろにあるつもりで配置」とか「ギターはその上に」「主役となるボーカルは一番前にくるように」とか。LとR、そしてフェーダーで音を配置しているだけなのに、前とか上とか、上級者の感覚にしか分からないような言葉で説明されてしまいます。

今日のムービーネタは、そういった「一歩上」に達するためのスタートポイント

マイクを使ってレコーディングしてきたドラムのトップマイクを立体的に仕上げる。コンプで潰しているにも関わらず、プレイヤーが表現した「荒々しさ」を取り戻したり、リバーブひとつで、あたかもプレイヤーが「そこ」に存在してるかのような奥行きやスペースをつくる手法を解説します。

いかがでしたか?

ムービーで語っていたり、字幕で解説されているポイントももちろん大切ですが、一級のエンジニアが「ちょんちょん」とマウスで適宜調整を行っているところも併せてチェックしてみてくださいね。たいていこういった場所に、盗むべき上級テクニックがあったりします。


  • 最初に説明されているのはドラムのオーバーヘッドマイクへの処理。ここには、Oxford Dynamicsによるコンプ処理と、Inflatorによるマキシマイズ処理が行われています。

コンプは「音を潰す」プロセッサーです。間違った使い方をすると、立体感や奥行きを出すどころか、反対にノッペリとした表情のない音になってしまうこともあります。しかし、適切に使うことで素晴らしい立体感を得ることができる、という行程を解説。

コンプの後はSonnoxの魔法のプラグイン、Inflator。このシーンでは、マウスの動きにも要注目です。エフェクト処理を行うと同時に、インプットゲインとアウトプットゲインを絶妙にコントロールしています。インプットボリュームで大きく表情を変えるダイナミクス系、マキシマイズ系は必ずこうしてインプットボリュームにも繊細な目を向けなくてはいけない、という事もわかります。

コンプとInflatorを使うことで、彫りの浅かったトップマイクのサウンドを劇的に「彫りの深い」音に仕上げているところがポイント。この行程で、平坦だったミックスにひとつ、立体感が生まれました。

  • 1:25〜は、スネアのオンマイクの処理。ここでは、リバーブを用いてドライなスネアに広がり、奥行きを与えています。

これはまさに冒頭で触れた、リズムを一歩後ろに配置させるテクニック。ドライで目の前に張り付いているかのようなスネアドラムにリバーブをかけ、奥行きを与える行程が解説されています。

スネアにリバーブ。決して珍しいテクニックではありません。が、ここで大事なのは「左右に広がるアンビエンスを付加するため」。これにより、センターに位置するであろうボーカルやリードギターが相対的に上にあるように響かせるためのテクニック。

「最初は大げさなくらいセンドしてみてもOK」「徐々にさげて、イイ感じのところを探す」など、実際の作業行程を教えてもらえるような内容です。

特にリバーブは、きちんとしたモニター環境がないと判断が難しい項目の一つですが、このビデオをご自身の環境で聞きながら、「ああ、これくらいでOKなんだな」という感覚を養いましょう。

「前に出すこと」だけで立体感を得るのではなく、「一歩引くもの」を作ることで相対的な立体感が得られるテクニックです。


  • 3:00〜は、リズムギターにも奥行きを加えています。こちらもリバーブを使って「空間」を作るテクニック。

リバーブを使って広がり、奥行きを与えるという点はスネアのところと変わりませんが、このギターはやや左寄りにパンニングされています。左右どちらかに偏ったサウンドにリバーブをかけるとき、どのような掛け方をするとリスナーに「広がり」「奥行き」として届くのか。ビデオの解説を参考にしながら、お持ちのリバーブで実験してみてください。

このパート最後では、リバーブのオン/オフ聞き比べもあります。リバーブによってただ単に音に広がりが出てきただけでなく、「あたかもその位置にあるギターアンプが響いているよう」なサウンドメイキングの一部にも注目してみてください。


熟練のエンジニアたちは、こういったテクニックをベースに独自の「立体的なミックスを作る」技を持っています。「このプラグインがあれば、誰でも立体的なミックスになります」のような製品は、ないでしょう。

たくさんのレコードから立体感、奥行きのあるミックスのTipsを学び取ることもできますし、ライブをたくさん見に行く事で「私たちはどういった響き方に奥行きを感じるのか」に触れられるかもしれませんね。

使用プラグイン

Oxford Dynamics

Oxford Inflator

Oxford Reverb


15 3月 13

平凡なドラムトラックに輝きを


スタッフHです。

好評連載中の「MixがうまくなるTips」。今回は平凡なドラムサウンドにもうひと味加えるテクニックをご紹介。


ここ10年ほどで飛躍的に進化した音源といえば、まずはドラム音源でしょう。歴史をたどればリズムボックスから、サンプラーの登場でリアルな(実際にレコーディングされた)ライブラリが登場し、近年は容量的な制限も事実上なく、ぱっと聞いただけでは実際の生ドラムレコーディングなのか、MIDIでプログラミングされたドラムなのか聞き分けが付かない作品もあります。

では近年の大容量系ドラム音源を使えば、プロのエンジニアでなくとも最高の音になるか、と言われるとそうではありません。経験豊富なレコーディングエンジニアなら生ドラムをより曲に合わせたサウンドで収録するテクニックをもっていますし、同じ大容量系ドラム音源を使用しても、一級のエンジニアなら曲のイメージに合わせて「おいしい」所を引きだすテクニックを持っていたり、不要なところを抑える「」を持っていたりします。

本日は、大容量系ドラム音源の代表格でもあるEz Drummerを用いたドラムトラックに、「もうひと味」を加えるテクニックをご紹介。使用しているプラグインはSonnoxのものですが、お持ちでない方は似たようなプロセッシングをしてくれる別のものに置き換えて見ても参考になるかと思います。

最初に紹介されているのはOxford Inflator。本連載でも何度となく登場するツールで、ざっくり言うと「音を魅力的にする」プロセッサ。中身はマイルドからハードまで、多彩なクリッピングと倍音のコントロールを行っているものです。

インプットゲインをほんの少しだけ上げ、二つのスライダーを絶妙にコントロールし、ドラムサウンドがぐっと前にでてくるプレゼンスを加えています。

Inflatorによるプロセッシングについては、過去記事のInflator関連記事もチェックしてみてくださいね。


  • 50秒〜

次はTransModによるアタックコントロール。

今回のビデオはドラム以外のサウンドが入っていませんが、仮にこのドラムに合うような低重心のベースや、ハードなギターを被せたとすると、このドラムには少々パンチ感が足りないように感じます。

パンチ感が欲しくてコンプやリミッターをキツめに掛けていくと、ニュアンスが失われ、大事なアタックを潰しまくり、結果的に「返ってヌケが悪くなった」という結果にもなるでしょう。

TransModのキモは、真ん中にある「Ratio」スライダーです。下方向に下げれば音の芯が抜けていくような効果が得られ、上方向に上げればグッとパンチ感が出てきます。ビデオでもこの両方の処理を紹介していますのでチェックしてみて下さい。

TransModに関しては、過去記事のTrans Mod関連記事もチェックしてみてくださいね。


  • 1分45秒〜

最後はリバーブテクニック。これはどんなリバーブを使っても参考になりそうです。

近年の大容量ドラム音源では、ルームマイクのサウンドも調節できるものがほとんどです。空気感や立体感が欲しい時には音源の方でルームサウンドを増やすこともできますが、ここでは敢えてリバーブでそのトーンを得るというテクニック。

最初はルームリバーブの解説。プリセットをベースにして、どのような意図で調節が行われているかに注目です。Oxford Reverbには「リバーブサウンドだけ」に掛かるEQが搭載されているのもポイントですが、このEQをどのように使っているか。どう響きが変わっているか。

さらにプレートリバーブで「広がり」を作っています。ここはヘッドホンなども用いて、どれくらいのリバーブタイムに仕上げているかもチェックしてみて下さい。リバーブを掛けているのに「タイトに」という境界線を見極めましょう。


出演者プロフィール

解説: Rich Tozzoli
Rich Tozzoliによる、ミキシングを中心にOxfordプラグインのクリエイティブな使い方を紹介するTips集!
グラミー賞ノミネートのプロデューサー/エンジニア/コンポーザー、Rich Tozzoliは、アル・ディメオラ、デビッド・ボウイ、ホール&オーツをはじめとするアーティストのプロデュース/エンジニアを担当。ディズニー・チャンネル、HBO、FOX NFL、アニマル・プラネット、Nickelodeonなど数多くのTV番組楽曲も手がけています。

21 1月 13

覚えておきたい複数プラグインの合わせ技


スタッフHです。

少々間が空いてしまいましたが、本日もまた人気の「ミックスが上手くなるTips」記事を一つ。本日の内容は決して突飛なものではありませんが、ミックステクニックを基本から学び直したい、という方にはぜひともご覧いただきたい内容です。テーマは「サウンドを際立たせるために、プラグインをどう組み合わせるか」

お題となる曲は、カントリー調のトラック。対象はアコースティックギターにフォーカスしています。が、解説の中にでてくる一言一言はきっとダンスミュージックでも、ロックでも、あるいはジャズやポップスでも参考になります。「ミックスがうまい人はそうやって考えるんだな」と思いながら感覚を養いましょう。

ビデオはこちら。駆け足ではありますが、4分半ほどのムービー。


いかがでしょうか?一つのギタートラックに施されたEQ、コンプ、リバーブ、リミッターなど一連の処理が解説されています。ムービー前半では、キーとなるプラグイン全部をオン/オフして比較しています。処理前/処理後の違いを聞いてみましょう。

  • 45秒〜

最初に施されているは、意外にもリバーブ。ドライ気味(部屋鳴りのない)にレコーディングされたギターに、美しい響きのアンビエンスを加えるためと解説されています。

Oxford Reverbは「リバーブサウンドだけに掛かるEQ」を搭載している事も特徴ですが、ここでは実際にリバーブサウンドにEQしながら、壁や床などに反響した音を作り上げています。ここは、EQの動きをチェックです。

リバーブはこれだけではありません。もう一つのOxford Reverbを使用して、こちらではプレートリバーブを用いて奥行きを作っています。2つのリバーブを組み合わせるのは決して珍しくないテクニックですが、闇雲にこのテクニックを用いてしまうと、音がボヤけてしまう結果を招きます。

どれくらいの割合がいいのか、ビデオでチェックしてみてください。


  • 2分20秒〜

お次はEQです。とてもベーシックな処理ですが、それぞれの帯域のブースト/カットがどんな目的で掛けられているか。最初のチェックポイントはここです。

Oxford EQには4タイプ(DSP版には5タイプ)のEQが用意されている事もポイント。Oxford EQが「よいEQだ」と言われる理由はここに詳しい解説があります。


  • 3分〜

次はコンプレッサー。使用しているプラグインはOxford Dynamicsです。このギタートラックは(おそらく上手い方が演奏されたものと思うので)ピッキングも安定しています。プレーン弦(1〜3弦)中心の演奏なので、アンサンブルの中で少しの「音量感」が欲しいところ。

ものすごくアッサリと解説が終わりますが、黄色いリダクションメーターをよく見て「潰れ方」を確認してください。ここではだいたい3〜4dbのコンプレッションが掛かっており、その分メイクアップゲインで音量を稼いでいます。


  • 3分20秒〜

チャンネルにインサートされたプラグインのうち、最後はビデオで「僕の魔法のツール」と言っているOxford Inflator。どうして「魔法」なのかは、本ブログの過去ポストでチェックしてみてくださいね。過去ログではドラムやベースにも使用した例を掲載しています。


ミックスに「正解」はありません。このポストをご覧になって「いやー、違うでしょ、自分ならこうする」と思われる方は、おそらくご自身のカラーを持たれている方でしょう。あまり参考にならなかったと感じられましたら、すみません。

反対に「参考になった!」と感じられる方は、まだまだミックス力に伸びしろがあるかもしれません!本ビデオで解説を務めるRichさんもまた一級のエンジニア。素早く駆け足の作業は、数多くの経験に基づいたものです。何気なくフェーダーやツマミを「ちょんちょん」と触る一挙一動にも目と耳を向けて、様々なテクニックを盗んでくださいね!

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16 4月 12

ベースのミックス…自信ありますか?


スタッフHです。

好評連載中の「MixがうまくなるTips」。本日は第15回、ずばり「ベースの馴染ませかた」。ムービーではレコーディングされたエレクトリックベースについて解説をしていますが、さまざまな”ベース”に応用できそうな内容です。音源で作ったベースでも、シンセベースでも。


レコーディングが終わり、いよいよミックスへと取りかかったとき。楽曲の屋台骨となるキックとベースの絡みに注目する方は多いと思います。ひいては、ドラムとベースの絡みと言ってもいいでしょう。場合によってここにリズムギターが絡んでくる事もあります。

ドラム単体で聞いたときのミックスはいい感じ、ベース単体で聞いたときのサウンドもいい感じ。リズムギターのサウンドはお気に入りのアンプを使って心地よいトーンに仕上がっている。それぞれはいい音なのに、いまいち「まとまり感」がない。


…とまぁ、ここをスタートとしてミックスの作業を始められますよね。リズムの骨格となるドラムと、曲の方向性をきめるリズムギター。この間にいる接着剤のような存在が、ベースです。本日のムービーはここに着目してチェックしてみてください。

わずか4分ほどのステップで(駆け足ながら)、ベースを素早くミックス中に馴染ませることができました。ポイントをざっとかいつまんでみます。

最初のステップでは、ベースレコーディングでよくあるインプットクリッピングの解消方法と、滑らかなコンプについて解説しています。極端なリミッティングはベースの大切な低域をロスする事になりますが、とはいえ必要なステップ。どのくらいのリミッティングが最適であるかは、ムービー中の赤いリダクションメーター(Oxford Dynamicsの上段中央、一番右)を参照してください。


コンプにも一つ参考になるTipsが。曲調(またはベースライン)の荒々しさに反して、ここではソフトな仕上がりになるようなコンプ設定(ニーの滑らかさ)が使用されています。曲調が激しいものになると、無意識のうちにプラグインの設定も「荒く、固く、バキバキに」なんてしてしまいがち。せっかくベーシストが「荒さ」を演奏のニュアンスに込めたのですから、ここではそれをロスしないようなセッティングにしているところに注目です。


つぎのステップでは、ピック弾きのベースに必ずつきまとう、ピッキングノイズの対策について触れています。ビデオはエレクトリックベースにおけるTipsとして解説していますが、これはシンセベースなどでアタックの強いサウンドを使った時などにも有効なテクニック

ピッキング時の「パキン」としたニュアンスは、演奏時にはものすごく気持ちいいんです。私もベースを弾きますので、この音が「ハマった」ときの格好よさはたまりません。とはいえミックスに主眼をおくと、どうも他の楽器から「浮いている」ように感じるのも確か。ニュアンスを残しつつ馴染ませることができればいいのですが…。

本ムービーのほとんどの時間をこの解説にあてています。どのように対処しているか、チェックしてみてくださいね。


つぎのステップでは、「ほんのわずかのゲインアップとプレゼンス」を得るための処理。

ベースのサウンドについて語るときにでてくる単語として「ぐっと前にでてくる」なんて言葉を使うことがあります。「馴染む」作業をしているのに「前に」なんて。一見矛盾をしているようにも思えます。しかしここでチェックしていただきたいのは、

  • 周りのサウンドから「浮いていることと、
  • 馴染んでいつつも「前にででくる」こと

の違い。ムービーの最初に戻って比較しながらご覧ください。


ベースはどんな楽曲においても重要な役割を果たします。

ポール・マッカートニーのようにメロディーラインを引き立たせるカウンターメロディーのような役割を果たす事もあれば、キックと完全にシンクしてグルーヴィーなラインを演出することもあります。ロックンロールのように曲全体をグイグイ前に引っ張っていくようなこともあれば、速いテンポにあわせ8ビートをひらすら刻み続け、躍動感を担う時だってあります。ジャズにおいてトーナリティのマスターがピアノでも、ジャコ・パストリアスのように「裏のトーナリティ・ボス」になることもできれば、TB-303がなければ産まれなかった音楽は数えきれないほどありますよね。そんなとき、必ずベースは他の音に「馴染んでいる」はずです。

ドラムやギター、そしてベース。それぞれレコーディング時には最高!な音でも、ミックスになるとパズルのようにお互いをはめ込むような作業が必要になります。本日のTipsをきっかけに、みなさまそれぞれの「オリジナル・馴染ませ」方法を開拓してみてくださいね。

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